パーパス・スタイルの取り組み
パーパス・スタイルの制定
創業から100周年となる2048年に向けて、「誠心誠意 お客様のお役に立つ愛される企業」であり続けるために、社員の意識変容と行動変容の軸となる言葉として、私たち自身がワクワクしながら、パーパスとスタイルを制定しました。
パーパス・スタイルの位置づけ
「誠心誠意 お客様のお役に立つ愛される企業」という「企業理念」と企業が果たすべき使命である「ミッション」という普遍的な要素をベースに、今後、当社が目指す姿として「2027年のありたい姿としてのビジョン」や「さらに長期視点の社会的価値であるパーパス」を策定しました。 また、「個人の能力発揮・成長」と「組織の一体感の醸成」をさらに高めていくための、「大切にしていくべき行動基準」という視点から「スタイル」を策定しました。
パーパスの策定プロセス
パーパス&スタイル策定にあたっては、パーパス策定のプロジェクトメンバーが中心となり、以下の4つのステップで検討を進めました。
Step1 経営層インタビューと扶桑電通の振り返り
パーパス策定のプロジェクトメンバーが中心となり、経営層へのインタビューを実施しました。このインタビューでは、経営層のビジョンや価値観を深く理解し、当社の過去から現在までの歩みを振り返ることを重要視しました。
Step2 扶桑電通の未来像の考察とパーパスの方向性・要素の議論
当社の未来の姿を考えるためのディスカッションを行いました。この段階では、会社の将来像や目指すべき方向性についての意見交換を行い、パーパスの方向性や要素についての議論を進めました。
Step3 スタイル(行動基準)の構成要素の議論
パーパスの方向性を議論の後、バリューの要素出しを行いました。 ここでは、当社が大切にする価値観や行動基準を明確にしました。
Step4 パーパス、スタイルの言語化
今までの議論の結果をもとに、パーパスとスタイル(行動基準)の言語化を行いました。
パーパスに込めた3つの宣言
パーパスは、大きく3つの思いを込めて宣言をしています。

『ワクワクする未来へ』では、人々の物理的・心理的な距離が離れていくなか、私たちは「必要な情報」を提供し、人と人の心を通わせ未来への想いを繋いでいくことで、「誰もがあたりまえに“つながる”安心できる社会」、「誰もが元気に暮らす活力あふれる世の中」を実現していきます。
私たちの強みである創業の精神「誠心誠意 お客様のお役に立つ愛される企業」に加え、お客様とともに目指すゴールを共有し、お客様や仲間が喜ぶ姿を想像し、『私たち自身がワクワクしながら』 お客様と伴走していきます。
当社は、ネットワーク・ソリューション・ファシリティを基盤に、幅広いビジネス対応力や全国均一なサポートを強みとして、自分達らしさで挑んできました。
これに加え、これからの新しい役割として、社会や顧客の新しい要請に応えるための「企画力」と「プロマネ力」を高めることが求められています。そのためには、「お客様とともに」「半歩先の先導」を追求し、社会課題の解決を目指して、新たな挑戦に取り組み、自分たちらしさに磨きをかけます。
パーパスを実現する上で私たちが大切にすること
パーパスを実現するために、これからの組織のあり方として「お客様に寄り添い”半歩先を先導”」「成長に向けた”ゴール”を設定」「”チームプレイ”の推進と実践」の3つを大切にしていきます。
当社の組織のあり方として、一人や自部署だけで完結するのではなく、様々な人と関わり、情報共有することで、新たな発想を生み出します。また、お客様の要望を満たすだけでなく、お客様の本質的なニーズや課題を理解して、お客様の半歩先の未来を先導する当社独自の価値を提供できる組織力を高めます。 これを実現するために、5つのスタイルを設定しました。

パーパス・スタイル浸透への取り組み
今後、パーパスをステークホルダーの皆様と共有し、事業を通じて持続可能な社会の実現に貢献するとともに、企業価値の向上に努めることが重要と考え、当社の目標を「社員全員がパーパス・スタイルを理解・共感し、常に意識して行動する状態(=自分事化)を継続的に実現する」ことと定めました。この目標は、社員一人ひとりがパーパス・スタイルを自分事として、日々の業務においてその理念を実践することを意味します。 現在、この目標の達成に向けて、パーパス・スタイルの浸透を段階的に推進しています。
■行動変革Step1:パーパス・スタイルの「理解」
2023年10月から2024年2月までは「理解」に焦点をあて、各種説明会を通じて社員の理解度を高める取り組みを進めてきました。
■行動変革Step2:パーパス・スタイルの「共感」
2024年3月から10月までは「共感」に焦点をあて、社長によるタウンホールミーティングや各種ワークショップを通じて、社員の理解を深め、共感度を高める取り組みを進めてきました。
■これまで取り組みの成果
段階的にパーパス・スタイルの「理解」と「共感」に焦点をあてて浸透策を推進したことにより、2024年12月に実施したStep2終了後のアンケートでは、パーパス・スタイルの理解はともに9割を超え、共感は半数以上を超える結果となりました。
■今後の取り組み
2025年度は2027年度を最終年度とする第3期中期経営計画「FuSodentsu Vision 2027」の達成に向けたパーパス・スタイルの実践と定着に焦点をあてた取り組みを実施する予定です。