【2024年最新版】おすすめのWMS(倉庫管理システム)12選比較!

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WMS(倉庫管理システム)とは、倉庫内の業務を効率化するためのシステムです。

日本でもWMSの導入が進み、提供される種類も増えてきています。
では、自社に合ったWMSを選ぶためには、どのような点を比較すれば良いのでしょうか?

この記事では、2024年最新のおすすめWMSを比較し、それぞれの特徴と選定ポイントをご紹介します。

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WMS(倉庫管理システム)とは

WMS(倉庫管理システム)とは、倉庫内の業務を効率化するためのシステムで、具体的には、以下のような機能を備えています。

・入庫管理:商品の入庫スケジュールや、入庫した商品の検品やロケーション管理などを行います。
・出庫管理:出荷予定や、出荷する商品のピッキングやラベリングなどを行います。
・在庫管理:在庫の数量や、入出庫状況などを管理します。
・人員配置:倉庫作業員の配置や、作業効率の分析などを行います。

WMSを導入することで、倉庫管理業務の効率化や人為ミスの防止、情報の一元管理や共有がしやすくなるといったメリットが得られます。

WMS(倉庫管理システム)の比較ポイント

数あるWMS(倉庫管理システム)の中から、自社に合ったシステムを選定するためには、以下の7つのポイントをチェックすると良いでしょう。

必要な機能が揃っているか

WMS選定の最初のステップは、自社の業務に必要な機能が揃っているかを確認することです。

たとえば、一般的な在庫管理、入出荷管理の機能は基本ですが、特定の業種には特有の要件があります。食品業界では賞味期限やロット番号の追跡が必要だったり、eコマースでは返品管理や多チャネル在庫の同期が重要になったりします。
これらが標準機能、またはオプション機能として用意されているかどうかをチェックする必要があります。

また、リアルタイムでの在庫状況の可視化や、データ分析ができれば、ビジネスの意思決定にも役立ちます。
自社がWMSの導入によって、どんな課題を解決したいのかを明確にし、求める機能が揃ったものを選定しましょう。

企業規模・業種に適しているか

WMSは企業の規模や業種によって異なるニーズに対応しています。
たとえば、小規模な倉庫では基本的な機能を持つシンプルなシステムが適している場合が多いですが、大規模な物流センターでは、より複雑な業務を管理できる高度な機能が必要です。

また、特定の業種、たとえば食品や化学品、医薬品などを扱う場合、特定の規制や安全基準に対応した機能が必要になることもあります。

こうした実情を踏まえ、自社の規模や業種に合ったタイプを選定する必要があるでしょう。

希望する提供形態か

WMSの提供形態には、クラウド型、オンプレミス型、パッケージソフト型、スクラッチ開発型などがあります。

クラウド型は初期投資が少なく、スケーラビリティが高い一方で、インターネット接続に依存します。
一方、オンプレミス型はカスタマイズ性が高く、データのコントロールが容易ですが、初期投資と維持管理のコストが高くなります。

また、パッケージソフト型は比較的低コストで導入できますが、カスタマイズ性には限界があります。
一方、スクラッチ開発型では、自社の求めるほとんどすべての要件を実現できますが、その分、費用が高額になり、開発期間がかかるため、導入までのリードタイムが長くなります。

自社のIT環境、予算、セキュリティ要件などを考慮して、最適な提供形態を選ぶことが重要です。

外部システムと連携できるか

WMSの効果を最大化するためには、ほかのシステムとの連携が不可欠です。
たとえば、ERP、販売管理システム、会計ソフトウェアなどとのデータ連携がスムーズに行えると、シームレスな連携によってデータの一貫性を保て、業務プロセスを効率化できます。
また、APIの提供やカスタマイズの柔軟性も、システム連携の観点から重要な要素です。

外部システムと連携できるかどうか、連携方法はどんなタイプか(APIなど)を確認することが重要です。

使いやすいか

ここまでの条件で比較検討し、ある程度のWMSに絞ったら、実際に無料トライアルなどで使ってみて、操作性を確認しましょう。

WMSのユーザーインターフェースの使いやすさは、日々の業務効率に大きく影響します。
直感的で理解しやすいデザイン、簡単な操作性(目的までに必要なステップ数の少ないもの)、必要な情報へのアクセスの容易さなどが重要です。

サポート体制は万全か

WMSの導入と運用においては、サポート体制の充実が不可欠です。トラブル発生時の迅速な対応、定期的なシステムアップデート、ユーザートレーニングの提供など、サービスプロバイダーのサポート体制を詳細に確認することが重要です。

また、サポートの可用性(24時間・365日サポートに対応しているかなど)や言語対応も、グローバルに展開する企業にとっては重要なポイントになります。

情報セキュリティ対策は万全か

クラウド型のWMSを導入すると、インターネット経由でデータをやり取りすることになります。そのため、情報セキュリティ対策が万全なものを選ぶ必要があります。

ただ、クラウド型のWMSでは、ベンダーがセキュリティやバックアップに関する対策を行ってくれます。
たとえば、サーバは高度な暗号化技術で保護され、不正アクセスやデータ漏えいを防いだり、データが定期的にバックアップされて災害や障害に備えられています。

さらに情報セキュリティを向上したい場合は、採用されているクラウドサービスプロバイダーの信頼性をチェックし、アクセス権限管理が可能なもの、パスワード間違いによるIDロックなどが搭載されたものを選ぶと良いでしょう。

おすすめのWMS(倉庫管理システム)12選比較

では、実際に具体的なWMSの種類をご紹介いたします。

クラウドトーマス

https://xn--gckr5a9ce1k1c3h.jp/

クラウドトーマスは、配送センターの代行や自社物流センター運営などの物流業を手がける株式会社関通が提供するWMSです。
小・中型の物流現場向けの「クラウドトーマス」と、中・大型の物流現場向けのカスタマイズ可能な「クラウドトーマスPro」、アパレル業界向けの「For apparel」などがあり、自社の規模や目的に合わせて選択できます。

同社では物流現場を管理しているため、実際の現場を見学し、どのようにWMSが活用されているかを確認することができる点が大きなメリットです。
また、物流のプロによる、顧客企業の物流現場の現地調査や導入支援が受けられる点も、特長といえます。

W-KEEPER(ダブルキーパー)

https://www.mtn.co.jp/02-sol-company/01/d00000000aa.html

W-KEEPERは、福井県に本社を置くシステム開発会社である三谷コンピュータ株式会社が提供するWMSです。導入実績は、3,545荷主(2023年9月現在の数値)。

あらゆる業種に対応できる汎用的なWMSです。
AGV(Automatic Guided Vehicle/無人搬送車)やSAS(Shutter Assort System/シャッターアソートシステム)といった次世代物流システムが登載されており、省人化をバックアップしてくれます。
マテハンとの連携実績が豊富である点も特長の一つです。

COOOLa(クーラ)

https://cooola.jp/

COOOLaは、ソフトウェア開発会社である株式会社ブライセンが提供するWMSです。
倉庫業務に必要な機能が標準機能として搭載されており、不要なカスタマイズが発生しにくい点が特長です。それでも足りない機能などについては、カスタマイズで柔軟に対応してもらえます。

また、料金体系がユーザー課金ではないため、人数が増えても料金が上がりません。事業拡大が見込まれる企業におすすめのWMSといえます。

サポート窓口は、技術面に詳しい担当者が対応。エスカレーションで待たされることなく、スピーディーに対応してもらえます。

統合物流管理 LMS(エル・エム・エス)

https://www.siscloud.jp/logistics-it-cloud/solution/lms/

統合物流管理 LMSは、物流関連のシステム開発を手がける株式会社セイノー情報サービスが提供するWMSで、利用シーンに応じ、LMS、LMS-PSI、LMS-GLOBALの3つのソリューションが用意されています。

「物流プランニング」「物流実績管理」「物流費管理」「KPI管理」の4つのカテゴリにまたがる6つの機能が搭載されています。

LIFE-Vision(ライフビジョン)

https://www.toukei.co.jp/wp/?page_id=884

LIFE-Visionは、各業種・業務に特化したシステム開発を手がける株式会社東計電算が提供するドラッグストアやホームセンター、ディスカウントストア向けのWMSです。日用品や生活雑貨の在庫管理業務を効率化することに特化しています。DIYから住宅資材まで幅広い荷姿に対応しており、ホームセンターや住宅資材関連の専門店、工務店、および、これらへ出荷するメーカー、卸などが対象ユーザーとなっています。

ロット管理機能が標準装備されており、ロット・製造年月や賞味期限などをもとに出荷期限を算出してくれます。ここから警告リストを作成し、出荷期限が過ぎている商品は入荷・引当不可にすることができます。

また、データ量に応じた料金設定になっているため、規模に応じた費用感での導入が可能です。

Air Logi(エアロジ)

https://www.ec-zaiko.net/

Air Logiは、サプライチェーンマネジメント分野を中心とするアプリケーション開発を手がける、株式会社コマースロボティクスが提供するクラウド型のWMSです。

導入に当たり、同社が持つ自社倉庫でのAir Logi活用状況を見学することができます。
また、倉庫のアウトソーシングサービスも用意されています。
トライアルも用意されており、公式サイトからフォームでの依頼が可能です。

同社ではオンボーディングチームが組織されており、導入後の定着を支援してもらえます。
また、物流技術管理士や物流現場改善士が専任サポートについてくれたり、運用開始後のカスタマイズ相談にも乗ってもらえたりなど、サポート体制も充実しています。
WMSを初めて導入する企業はもちろん、前回はWMSの導入に失敗したというところでも安心して利用できるでしょう。

ロジザードZERO(ゼロ)

https://www.logizard-zero.com/

ロジザードZEROは、SaaSや情報システムの開発・提供、物流業務・小売業務のコンサルティングを手がけるロジザード株式会社が提供する、卸売業やEC向けのWMSです。

EC用の在庫、店舗出荷用の在庫、卸売用の在庫などをそれぞれ管理する機能が標準装備されており、さまざまな商材や業種、BtoC・BtoBの在庫管理がこれ1つ行える点が特徴です。

また、周辺システムとの連携実績が豊富なため、全体のユーザーの約7割がノンカスタマイズで導入しているといいます。このため、導入までのリードタイムも短く済み、最短では1ヵ月での導入が可能です。さらに、API/自動連携ができるシステムが増加中です。

ONEsLOGI / WMS Cloud サービス(ワンロジ・ダブル・エム・エス・クラウド)

https://sol.logisteed.com/solution/wms/cloud.html

ONEsLOGI / WMS Cloud サービスは、システム開発やコンサルティングを手がけるロジスティードソリューションズ株式会社が提供する、クラウド型のWMSです。パブリッククラウドと、プライベートクラウドの両方が用意されており、求める要件と予算に応じて、最適な方を選べます。なお、パブリック版クラウドサービスは、月額7万円で利用できます。

短期間に低コストで物流改革が行えることをうたっており、庫内運用に必要な、入荷管理機能(予定取込から検品・棚入まで)、在庫管理機能(問い合わせ、調整/移動、棚卸)、出荷管理機能(指示取込から、在庫引当、ピッキング、検品、帳票発行)を標準装備しています。

ハンディターミナル(本体、バッテリー、充電器)のレンタルサービスも用意されており、1台からでも利用できます。

SLIMS(スリムス)

https://www.siscloud.jp/logistics-it-cloud/solution/slims/

SLIMSは、付加価値データ通信(VAN)サービスの提供やソフトウェアの開発・販売などを手がける株式会社セイノー情報サービスが提供するWMSです。提供形態は、オンプレミスとクラウドの両方が用意されており、自社の希望に合わせて選べます。

西濃運輸の全国の物流センターでも同WMSが稼動しており、同社の3PL事業や物流改善コンサルティングでの経験・ノウハウが詰め込まれているのが特徴です。
機能面では、リアルタイムな進捗管理を中心とした運用管理機能と、マネジメントに必要な運営管理機能の両軸を備えています。

導入実績は400社。月間の稼働率99.9%が保証されており、BCP対策にも活用できます。

HYPERSOL WMS 倉庫管理システム(ハイパーソル・ダブル・エム・エス)

https://www.mdsol.co.jp/psi/products/hypersol_wms.html

HYPERSOL WMS 倉庫管理システムは、パッケージシステムを中心とした情報システムの企画設計・開発・製作などを手がける三菱電機ITソリューションズ株式会社が提供するWMSです。旧製品名「検品の達人」として提供されていたもので、機能は同じです。

生産管理や販売管理などの上位システムとはCSVファイルでデータを連携でき、CSVデータの連携項目マッピング機能により、上位システムに応じた柔軟な設定が可能です。

ZIZAIA WMS(ジザイア・ダブル・エム・エス)

https://www.info-sense.co.jp/zizaia/

ZIZAIA WMSは、システム開発などを手がける株式会社インフォセンスが提供するオンプレミス型のWMSです。
パッケージシステムでありながら、ユーザー企業の業務効率を高めるための変更を低コスト・短納期で行うことを可能にしている点が特徴。最適なWMSを最小コストで提供することを実現しています。
希望に応じて、業務改善やインフラ構築まで対応してもらえます。

機能は、「入荷機能」「出荷機能」「在庫管理」「補充」「分析管理」「ハンディ端末」の6カテゴリにまたがる全42機能を登載しています。

EncycloWMS(エンサイクロ・ダブル・エム・エス)

https://www.fusodentsu.co.jp/service/encyclo-wms.html

EncycloWMSは、ネットワークソリューションビジネスなどを手がける扶桑電通株式会社が提供するWMSです。同社が長年、関わってきた倉庫管理業務のノウハウと、システム開発の実績を融合させた製品。
「つながる・かんたん・標準化」をコンセプトに掲げ、物流センターの管理業務をサポートしてくれるシステムです。

「入荷予定」「入荷検品・登録」「保管」「出荷予定」「出荷検品・配送」「棚卸」「在庫引当」「日次更新」「請求処理(倉庫・付帯)」「マスタメンテナンス」を標準装備。

セキュリティ対策も万全で、パスワード間違いによるIDロックで不正アクセスを防止しつつ、利用者権限に応じた権限管理、操作ログの保存が可能となっています。
さらに、富士通PRIMERGYサーバを採用することで、ドライブ内のデータを暗号化し、セキュリティレベルの向上を実現しています。

また、サポート体制も充実しており、オプションで24時間・365日の対応も可能です。

まとめ

2024年最新版のおすすめWMS(倉庫管理システム)12選の比較を通じて、各システムの特徴などをご紹介しました。WMSの選定では、自社の業務ニーズ、企業規模、業種の特性、希望する提供形態、外部システムとの連携可能性、使いやすさ、サポート体制など、多角的な視点から検討することが重要です。

WMS(倉庫管理システム)は、在庫管理、出荷プロセスの効率化、誤出荷の削減など、多くのメリットを提供し、物流業界において重要な役割を果たしています。
特に、Excelで管理していたり、在庫の把握に課題を抱えていたりする企業様は、これらの情報を参考に、自社の物流業務に最適なWMSを選定し、効率的な倉庫管理と物流プロセスの最適化を実現しましょう。

なお、EncycloWMSは、長年の倉庫管理業務のノウハウとシステム開発の実績を融合させたWMSです。「つながる・かんたん・標準化」をコンセプトに掲げ、複数拠点や複数荷主の管理にも対応。物流センターの管理業務をサポートします。
セキュリティ対策もサポート体制も万全で、安心して運用いただけます。
物流センターの業務効率化・高度化を検討している企業様は、ぜひ一度、導入を検討してみてください。

EncycloWMSについての詳細は、下記ページをご覧ください。

EncycloWMS

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