地域のWi-Fi環境の充実で防災・観光両面でのインターネット利用をサポート
『災害時の安否確認など、通信手段の確保としてWi-Fiステーションを検討』
大規模災害などが発生した際、家族の安否確認や情報収集をしたくても携帯電話やスマートフォンがなかなかつながらない。こうした過去の教訓を生かし、地域住民の安心・安全な環境づくりを推進するためには、地域における独自のWi-Fiステーションの整備が必要であると強く感じていました。また、立地的に観光都市の一端を担う地域でもあることから、観光客の滞在中の利便性向上のためにもWi-Fiアクセスポイントを増やすことは重要だと考えていました。そこで、防災対策の強化としてWi-Fiステーションを検討するに当たり、観光面でも有効に活用できるソリューションの構築を検討していました。
自治体 様
概要 | ■概 要:町制50周年迎えて、観光・まちづくりの活性化に取り組む自治体(人口約1.6万人)。 |
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所在地 | ■所在地:関西地方 |
導入前の課題
- 防災用の 通信手段としてWi-Fiを活用したいが、同時に、観光Wi-Fiとしても有効に使いたい。
- Wi-Fiステーションの設置について、自治体の財源にあまり大きな負担をかけたくない。負担を軽減する方策も模索していきたい。
- Wi-Fiステーションの設置により、運用面で職員の業務負担が大きくなる可能性があった。できるだけ負担をかけずに運 用できるようにしたい。
効果
- 町内2拠点に「観光・防災Wi-Fiステーション」を設置。防災面では大規模災害時の対応を充実させ、また、観光面でも近隣自治体のWi-Fiと連携し、観光客向けのサービス向上を図ることができた。
- 扶桑電通からの提案により国の補助事業を活用できたことで、自治体の財源負担を軽減。申請手続きについても、アドバイスをいただけたことで、よりスムーズに申請を行うことができた。
- 扶桑ヒカリコラボ「SasaL ひかり回線サービス」の利用により回線使用料、認証システム利用料、保守料などの事務手続きを1本化。事務手続きの負担を軽減できた。また、Wi-Fiの認証システムをクラウド化したため、自庁にサーバーを設置する必要がなく、管理面での負荷も解消できた。
導入イメージ
導入のポイント
『観光面、防災面の両方にメリットのある提案が決め手に』
提案内容については、防災面、観光面の両方にメリットがありました。もともと防災面での活用が大前提であるため、大規模災害が起きた際に、簡単な操作で災害時用接続画面に切り替わりインターネットが利用できること、また「無線LANビジネス推進連絡会」が策定した「大規模災害発生時における公衆無線LANの無料開放に関するガイドライン」に則った災害用統一SSID「00000JAPAN」が発出され、即座に無料開放された公衆無線LANを利用できる点も、災害時の備えとして安心できると評価しました。一方、観光面においては、近隣自治体の提供する観光向けのWi-Fiと連携できるため、観光客の認証の煩わしさを軽減することができ、また、近隣の観光地を訪れた観光客を町内へと誘致できる可能性にも期待が持てます。
こうしたメリットを得られることが決め手となり、導入を決定しました。
導入後の感想(お客様の声)
『住民、観光客へのサービスを向上し、運営上も大きな安心感 』
今回の導入について、防災担当の職員様にご感想をうかがうと、「導入後、問題なく稼動していることが何よりです。地域の皆さんに対しても、観光客の皆さんに対しても、より良いサービスが提供できるようになりました。特に防災については、災害時、自分で操作しなくても自動的に災害時用の SSID が発行されるのは、住民の大きな安心感につながると思います。また、運用面においても 365 日 24 時間のサポート体制を構築していることも非常に心強く感じています。災害はいつ起きるかわかりませんから、万一の場合でもサポートしてもらえることが安心感につながります」と防災担当の職員様。
導入効果と今後の展開
『Wi-Fi拠点を増やし、さらなる安心・安全を』
今後の展開について防災担当の職員様にうかがうと、「今回は町内に 2カ所の Wi-Fi ステーションを設置しましたが、今後は拠点数を増やしていきたいと思っています。また、通信コスト全体のさらなる削減も図っていきたいと考えています。たとえば、防災、観光面だけでなく、職員の出先機関のインターネット回線などにも「Sasa L ひかり回線サービス」の有効活用を考えていきたいですね。また、請求が1本化されることで、経理処理の効率化にもつながりますし、コストダウンも図れます」と語っていただきました。