小規模向けクラウドPBXの選び方|PBXの基礎知識や活用法、導入メリットを解説

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ビジネスの基盤である電話環境において、近年「クラウドPBX」の導入を検討する小規模オフィスやスタートアップ企業が増加傾向にあります。従来のビジネスフォンのように高額な設備投資や物理的な工事を必要とせず、短期間で手軽に導入できる点は、リソースが限られた小規模事業者にとって大きな魅力と言えるでしょう。

この記事では、小規模企業向けのPBXの基礎知識から具体的な活用法、導入メリット、そして失敗しないための選び方について詳しくご紹介します。

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目次

小規模企業向けのPBXとは

ビジネスシーンで欠かせないPBX(構内交換機)ですが、最近では物理的な機器を設置しないスタイルが主流になりつつあります。

従来の電話システムである「オンプレミス型」は、オフィス内に専用の交換機を設置し、電話線を各デスクまで配線する仕組みです。導入には高額なハードウェア費用と工事業者の手配が必要であり、保守運用も自社で行う負担がありました。

一方、「クラウド型」は、インターネット上に存在する仮想的な交換機を利用します。物理的な機器を購入・維持する必要がなく、月額料金制で利用できる点が特徴です。小規模事業者にとって、初期コストを抑えられるクラウド型は非常に合理的な選択肢と言えます。

専用機器不要でスマートフォンをビジネスフォン化できる仕組み

クラウドPBXの最大の特徴は、専用アプリをスマートフォンにインストールするだけで、個人の携帯電話をビジネスフォンとして利用できる点にあります。

インターネット回線を通じてクラウド上のPBXに接続するため、Wi-Fi環境やモバイルデータ通信があれば、どこにいても会社の番号(03や06など)で発着信が可能となります。

小規模導入で「クラウドPBX」が選ばれる理由

クラウドPBXは、大規模な工事を待つことなく短期間で電話環境を構築できるため、事業の立ち上げ期に最適と言えます。

また、少人数の組織では従業員が外出することで、オフィスを空けがちになるケースも珍しくありません。クラウドPBXであれば、外出先でも会社宛ての電話を取りこぼすことがないため、機会損失の防止に直結します。

小規模企業におけるPBXの活用法

具体的な活用シーンを見ていきましょう。

外出先やテレワーク先での電話対応

クラウドPBXを活用すれば、場所を選ばずに「会社の代表電話」に対応できます。テレワークを導入している企業や、営業活動で外出が多い組織でも、自宅や移動先から会社の番号で発信可能です。

従来の転送サービスとは異なり、転送に伴う通話料の負担も抑えることができます。

拠点間・チーム間での内線取次と情報共有

複数の小規模拠点を展開している場合や、店舗と事務所が分かれている場合でも、クラウドPBXなら全ての拠点を一つのシステムで統合できます。

拠点間の通話は「内線扱い」となるため、通話料は無料となります。また、外出中の担当者へ電話を取り次ぐ際も、保留して内線で回すことができるため、折り返し電話の手間を省き、迅速な情報共有が可能です。

自動音声応答(IVR)による少人数での電話対応効率化

「お電話ありがとうございます。〇〇に関するお問い合わせは1番を……」といった自動音声応答(IVR)は、かつては大企業向けの機能でした。しかし、クラウドPBXでは小規模なプランでもこの機能を利用できるケースがあります。

IVRを導入することで、担当部署へ直接電話を振り分けたり、営業時間外のアナウンスを自動化したりすることが可能になります。電話対応に割かれる時間を削減し、本来の業務に集中できる環境を整えられます。

小規模企業におけるPBX導入のメリット

小規模企業がクラウドPBXを導入することで得られる具体的なメリットについて解説します。

最短数日で開通できるスピード導入

オンプレミス型の場合、機器の手配や配線工事に数週間から1ヶ月程度の時間を要することが一般的でした。しかし、クラウドPBXはインターネット環境さえあれば、申し込んでから最短数営業日で利用を開始できるサービスが増加しています。

急なオフィス開設やプロジェクトの始動に合わせて、すぐに電話環境を用意できるスピード感は、変化の激しい現代のビジネスにおいて強力な武器となるはずです。

オフィスの移転や従業員の増減にも柔軟に対応可能な拡張性

事業が成長して従業員が増えた際、従来のシステムでは電話機の買い増しや配線工事の追加が必要でした。クラウドPBXであれば、管理画面から設定を変更するだけで、即座にID(内線数)を追加できます。

また、オフィスを移転する場合でも、電話機を持ち運んだり工事をやり直したりする必要がなく、インターネットに繋げば以前と同じ番号をそのまま利用できるため、移転に伴う業務の停滞を最小限に抑えられます。

コストの削減と管理負担の軽減

初期費用としてのハードウェア購入費や工事費を大幅にカットできることに加え、運用のランニングコストも最適化されます。内線通話の活用による通話料削減はもちろん、PBXのメンテナンスはサービス提供会社が行うため、自社で専門のシステム担当者を置く必要もありません。

このため、限られた予算と人員を、より付加価値の高い業務へ集中させることが可能となります。

小規模企業向けPBXの選び方

数多くのサービスが存在する中で、自社に最適なクラウドPBXを選ぶためのチェックポイントを挙げます。

自社の利用人数や同時通話数に最適なプランか

クラウドPBXの料金体系は、一般的に「基本料金+ID数(ユーザー数)」で構成されます。小規模であれば、1ユーザー単位で細かく契約できるサービスが適しています。

また、同時に何人が通話できるかという「同時通話数」の制限も確認が必要です。将来的な増員を見越して、柔軟にプラン変更ができるものを選んでおくと安心でしょう。

既存の電話番号(03/06番など)を継続利用できるか

現在使用している市外局番の電話番号がある場合、それをそのままクラウドPBXに引き継げるかどうかは非常に重要なポイントです。

サービスによっては、新規の番号(050番など)しか利用できないケースや、特定の工事が必要なケースがあります。取引先への周知や名刺の刷り直しを避けるためにも、対応状況を事前に確認しましょう。

専門知識がなくても直感的に操作できるか

小規模な組織では、ITに詳しくない担当者が運用を兼任することもあります。そのため、管理画面が使いやすく、ユーザーの追加やアナウンスの設定が容易に行えるかどうかは重要です。

スマートフォンのアプリについても、操作ミスが起きにくいシンプルなUIを備えたものを選ぶことで、社内への浸透がスムーズに進むでしょう。

信頼性とサポート体制は十分か

クラウドPBXはインターネットを介するサービスであるため、提供会社のインフラの安定性が品質に直結します。障害発生時の対応や、導入時のサポートが充実しているかは確認しましょう。

例えば、通信インフラの構築実績が豊富で、導入から保守まで一貫したサポートを提供しているサービスを選ぶことは、長期的な運用の安心感に繋がります。

まとめ

小規模企業が競争力を高めるためには、限られたリソースで効率的なコミュニケーション環境を構築することが欠かせません。クラウドPBXは、コスト・スピード・柔軟性の全ての面で、現代の小規模オフィスに最適なソリューションと言えるでしょう。

自社の働き方や将来のビジョンに照らし合わせ、今回ご紹介した選び方のポイントを参考に、最適なサービスを選定してください。

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著者情報

宮崎 久美子

扶桑電通株式会社 ビジネス推進本部
マーケティングセンター チーフ

長年にわたり、国内大手ITグループにてIT製品のプロモーションやプリセールス業務に従事。GIS、BI、セキュリティ、RPAなど多岐にわたるソリューションのデモンストレーションやセミナー講師を経験。お客様の目線に立ち、分かりやすく魅力的に伝えることを信念としている。

現在は、扶桑電通株式会社にてチーフを務め、クラウドPBXをはじめとする自社ソリューションの魅力を多角的に発信。ナレーター経験で培った表現力と、数多くのデモ実施で得た現場感覚を武器に、お客様の課題解決に繋がるDX提案を推進している。